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『先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3』
新書判144頁カラー、並製本(カバー・帯付き)
定価 1,700円+税
ISBN 978-4-9910743-6-3 C0295
発行者:代わりに読む人
著者:友田とん
装画・挿画:いちろう
装幀:千葉美穂
編集協力:松井祐輔
校正:北村さわこ
配送日:2023年2月28日ごろ、初回発送予定
【販売条件】
買切:70%
委託:80%
*取次流通あり。番線にてご注文いただけます。
*版元直(買切のみ・65%)もありますので、ご都合の良い方を活用ください。
★サイン本の受注が可能です(買切のみ)。2024年2月19日(月)までにご注文ください。
★直取引・HAB分には、特典ミニエッセイを挟み込みます。
作家で、出版レーベル「代わりに読む人」も主催する友田とんさんの連作シリーズ、三年ぶりの三冊目。
当店からも『ナンセンスな問い』を刊行する友田さんが、表題の「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」という言葉に導かれてゆくエッセイですが、本作はこれまでの集大成的な、読み物としての完成度が高い作品になっています。本巻のみでも、大きく揺さぶられる部分があると思います。
過去二作(1、2)、『ナンセンスな問い』ともども、ぜひどうぞ。
【書籍紹介】
「これは?」
「お玉です!」
それはわかる。しかし、今なぜここでお玉なのか。(本文より)
コロナ渦中の町を歩き、近所で見かけた看板の言葉をきっかけに本当の言葉探しをはじめた「私」は、町を歩き、弘法大師と高野山から、『オズの魔法使い』、松任谷由実のドキュメンタリー番組、『西遊記』など何かを求める旅の物語に思いを馳せるうちに、半導体エンジニアの職へと導かれた出会いの記憶へと至って……。
訪ねた土地で芋づる式に記憶を蘇らせていく至福。
「このお玉がね、随分前から家の台所に仕舞ってありましてね、
いったいこれはなんだろうな、なんだろうなと思っていたんです」(本文より)
◉目次
第1章 半径1km圏内の言葉
第2章 弘法大師のご利益か
第3章 繰り返しの効用
第4章 先人は遅れてくる
◉著者略歴
友田とん(ともだ・とん) 作家・編集者。ひとり出版社・代わりに読む人代表。著書に『ナンセンスな問い』、『『百年の孤独』を代わりに読む』ほか。文芸雑誌『代わりに読む人』編集発行人。柏書房のWEBマガジンにて「地下鉄にも雨は降る」を連載中。敬愛する作家はガルシア=マルケスと後藤明生。